先日、ついに雪がちらつき始めました。もうすっかり冬です。

雪と言えば、映画「メトロポリス」(手塚治虫の最近のアニメの方です)の中盤以降はずっと雪が降っていたのが印象に残っています。
印象に残っています、と言っても昨日見たばかりなのですが。

この作品、所々は映像的に凄かったり、手塚治虫役者がそこかしこに出演するファンサービスぶりなど見所もあるのですが、個人的にはどうものめりこめませんでした。
一番鼻についたのは、あまりにもキャラクターがストーリーの都合に踊らされすぎているところでした。さっきコテンパンにやられた男が急に強くなっていたり、気を失っている男が急に正気づいたり。ストーリー自体も王道、と言えば聞こえはいいですが、いささか手垢のついた感じがしました。
さらに言えば、いかにもCGでございます、というCGの使い方も今更感を強く感じてしまいます。どうせお金かけるなら全編通してトゥーン・シェーディングする方がよっぽどキャラとマッチしそうなものです。

と、やけに批判的に書いてしまいましたが、先日発売された徳間書店刊行の雑誌SFジャパン3号「手塚治虫特集」を読んで、手塚治虫ブームが(個人的に)再燃していたので、過剰に期待して見てしまったのかもしれません。ていうか全然嫌いじゃないんですが、好きだから文句も言いたくなるといいますか…。

メトロポリス
http://www.spe.sony.com/cthv/metropolis/

徳間書店
http://www.tokuma.jp/