アレクサンドル

前回の日記(http://www.hatena.ne.jp/diary.cgi?num=126)でアレクサンドル・ペトロフの話をしましたので、今回はアレクサンドルさん繋がりで、アレクサンドル・アレクセイエフの話。

というわけでまたまた海外アニメーションの話です。すみません。
アレクサンドル・アレクセイエフ氏はご夫人のクレア・パーカー女史と共にピン・スクリーンという技法でアニメーションやら本の挿絵を作ってらした方です。これは、スクリーンを埋め尽くす何十万本もの針(ピン)に、斜めから光を当てピンの凹凸についた影が一枚の絵を織り成す、それを一コマ一コマ撮影してアニメーションにする、という途方もない手間のかかった手法です。
LDソフト「映像の先駆者 アレクサンダー・アレクセイエフ&クレア・パーカーの世界」や、「カナディアン・アニメーションVol.2砂の城・マインドスケープ」で、その作品や姿を見る事ができます。

説明を受けずに見たら、いったいどうやって撮影しているのかわからない細密画のような白黒の画面に広がる幻想的なアニメーションの素晴らしさ。そしてその制作に要した想像を絶する手間を考えるだに、アニメーションというメディア、それを作り出す人間の力というものに思いを寄せてしまいます。

アレクセイエフについての詳しい研究ページを見つけました。ここは本当にすごいです。
http://homepage1.nifty.com/gon2/